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五色の色眼鏡

色眼鏡で前がみえない…。 独断と偏見にみちたアニメの感想です。

『テガミバチ』第十五話「愛の逃避行」感想

先週の分の録画を失敗していたため、今日も『鋼の錬金術師』の感想はお休みします。ということで、今日は『テガミバチ』の感想だけ。なので、他にたまっている感想も書けるかなぁ、と思っていたんですが、結局『テガミバチ』の感想だけで終わりそうです・・・。こんな夜になって感想を書き始めるから・・・。そんな自己批判もしてしまいたいところです。というか、今日、特になにもしてなかったんだよね。それで一日が過ぎていく・・・。とてももったいない気がして仕方ありません。まぁ、それでも気をもち直して、『テガミバチ』の感想書いていきましょう。今回は、第15話です。

今回は、いまいち面白くなかったです。

配達の帰り、ラグとニッチは馬車のなかで、一組のカップルに出会う。ラグたちがいることも気にせず、愛を確かめ合い結婚することを願うそのカップル。だが、ある集団が彼らの乗っている馬車を襲撃してきた。一度は、ニッチの活躍で追い払うことに成功するが、ニッチのいない時を狙った二度目の襲撃ではそろってつかまってしまう。明らかになるその集団が馬車を襲った理由、それはカップルが彼らの精霊琥珀を盗んだからだったのだ。またしてもニッチの活躍で集団を追い払ったラグたち。だが、その精霊琥珀をお金に換えてアカツキに渡るというカップルに疑問をもったラグは・・・、という話。

なんだろうね、今回の話の三文芝居な感じは・・・。ちゃんと分かっているつもりですよ、今回の話が「ウソ」をテーマにした話であること、ラグの小さなウソと、カップルのウソ、そしてポニーのウソ、順々に規模の大きくなるウソが見えてくるという話の構造も。それに、序盤からポニーとモスという二人の間に、微妙な温度差があることも分かっていましたしね。でもさぁ、この作品、キャラクターデザインの段階で、キャラクターたちの重要度やいい人間か悪い人間かが分かりすぎてしまうのはどうかと思う。今回のポニーとモスは、登場した段階で小物っぽい感じが強すぎるしね。その点で、キャラクターにいい意味で裏切られるということがないからなぁ。

今回の話で気になった点、その一、盛り上がるような場面で、迫力ある感じに演出できていない。盗賊団に捕まったラグやモスたちが捕まった場面で、モスが決死のタックルをするわけですが、ここはしっかり演出すべきでしょう。モスの純粋な愛ゆえの、このときの彼のできるかぎりの行動なんだから。でも、俯瞰で描いてしまい、迫力も思いもなにも伝わってこない・・・。ラグが撃たれたときもそう、ラグが撃たれたのかそうでないかを煽ってはいましたが、撃たれた後がうまく盛り上げられていない。どこに玉が命中したのかとか、ラグが自分で生きていることを確認するとか、ニッチがどう反応するのかとかは、しっかりと描くべきだったと思います。

気になった点、その二、なぜかとんずらしていく悪人たち。まぁ、盗賊団はいいですよ、ギャグっぽい感じにもなっていたし。しかし、ポニーの最後は・・・。今回の話の重要なキャラクターをこんなかたちでケリをつけていいのか、と。どうでもいいキャラクターでもないので、まったくもってギャグにもならない・・・。殺すことができないから、ああいう最後にしたのかもしれないけど、もう少し情緒あふれる感じにはできたでしょうに・・・。そういえばあの場面、正義感振りかざしまくりのラグは、彼女を放っておくことはできるんだ・・・。なんか、演出の稚拙さみたいなものをとても感じた今回の話でした。

でも今回、ニッチ大活躍の話でしたね。嘘をついたラグに怒るニッチはかわいらしかったし、髪の毛を縦横無尽に使い戦ったりする彼女はかっこよかったです。一方のラグは、今回、ほんとうざったくてさぁ・・・。「いけません」「いけません」ばかりいって、変な正義感振りかざしてばかりいるし、彼らなりのルールを理解しようとせずに、一般論で押し切ろうとするし・・・。今回、西部劇的な雰囲気を味わえそうな話だったのに、それをラグが全部ぶち壊している感じがしましたよ。

ハッピーエンドでは終わらなかった今回の話。この作品、いつもハッピーエンドで終わる印象があるので、その点では、今回の話には意味があったのかな。でも楽しめたのかというと・・・。さて、次回はどんな話がまっているのでしょうね。予告みると、今回よりはキャラデザ頑張っている感じがするぞ。どんな話になるのか、次回は、楽しみにしてますよ。

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