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五色の色眼鏡

色眼鏡で前がみえない…。 独断と偏見にみちたアニメの感想です。

『とある科学の超電磁砲』第10話「サイレント・マジョリティ」感想

今日の休みも相変わらず寝てばかりいたのですが、本も読んだりしましたよ。布団に丸くなって本を読み、疲れてきたら寝る、なんか冬のいい休みの使い方のようにも思えてきたりします。読んでいるのが、推理小説、というのがあれな感じもしますが・・・。買い物に行きたい、映画を見に行きたいなんて思っていた今日の休みですが、結果、家でのんびりと過ごせたのも悪くはなかったかなとも思っています。さて、『とある科学の超電磁砲』の感想。ネット配信で見ているこの作品、てっきり最新話の配信が金曜日だと思っていたら、水曜日なのね。視聴のためのソフトも変わったみたいだし、いろいろと変更になったのかな。曜日のことも知り、感想を書く日も考え直さないといけないですかね。できるだけ早く感想が書けるほうがいいですから。そんなこんなで、第10話の感想、いってみましょう。

今回は、面白かったです。

友達と一緒に「幻想御手」を使ってしまった佐天。音楽プレイヤーを見せられていた初春は、佐天への不安を抱きながらも彼女と連絡がとれずにいた。「幻想御手」を使っていた佐天たちの間で、突然彼女の友達の一人が倒れるという事態が起こる。友達と同じように、自分も倒れるのではないかと不安にかられた佐天は、初春に「幻想御手」を使ったことを告白する。彼女の家に急ぎ駆けつけた初春が、見たのは倒れた佐天の姿だった。一方、「幻想御手」を使った者の脳波パターンが同じになっていることをつかんだ美琴と黒子は、その脳波パターンを検索する。そして、出てきたのは、彼女らの協力者だった木山春生だった・・・、という話。

友達と一緒になることで「幻想御手」を使ってしまった佐天の弱さとその後の不幸、そして彼女の初春への告白と初春からの励まし、そして身近にいた「幻想御手」を作り上げた犯人、いやぁ、今回は楽しませてもらいましたよ。基本シリアスな今回の話であっても、ギャグ要素は入っていて暗いだけの話でなかったし、そのギャグ要素も雰囲気をぶち壊すものにならない、いい塩梅のものだったしね。気楽に見れながらも、胸を熱くするシーンがあり、そして展開も意外な感じで進んでいくことに心躍らせる、今回はいい回だと思いましたよ。

佐天、「幻想御手」を使ってしまったのね。レベル0の彼女であっても、「幻想御手」を使うことで能力を手に入れることはできるんだ。わずかばかりであっても、能力を手に入れた彼女が喜ぶさまはよくわかる。学園都市にいることに後ろめたさを感じていたであろう彼女が、一人前になれたような錯覚、都市の一員として認められたような錯覚を、能力によって抱いたことは想像に難くない。でも、「幻想御手」を使うのが、彼女一人でなく友達と、というところに彼女の弱さは垣間見えますけどね。一人で使えばいいものでもありませんが・・・。赤信号、みんなで渡れば怖くない、というような集団心理。個々の一歩踏み出せないような弱さを、友達と一緒にすることで踏み出すことができるかのような関係、逆にいえばいわくつきのものであっても逃げ出せなくなるような関係、その様をうまく描いていたと思います。ドラッグだのなんだのも、こういう感じで始めてしまう人が多いのではないかなぁ。そういったリアルを感じました。

友達が倒れることで、不安にかられやっと初春に電話する佐天。倒れた友達のことよりも、自分にも起こるであろうことに思い悩む佐天の姿が痛々しいなぁ。おびえる彼女の姿は、後悔先に立たず、自業自得なわけですが、彼女のしたことが、ちょっとした好奇心と人間的な弱さによるものだったので、あまり憎むような感じはありませんでした。あまりにも人間らしい、という感じがしてね。で、そんな佐天を初春が、無理やりにでも勇気づけるのですが、これがまた涙もの。つい、目頭が熱くなりましたよ。絶望の淵にいる人間に、彼女を思うがゆえに、無理なことであっても言葉をひねり出す初春の姿がとても魅力的でした。また、街の中で初春が直面している事態とは無関係の人たちのなかで、初春が熱いことを電話越しに言っているのも、彼女の必死さ、事態の切迫さを感じられてよかったです。

美琴と黒子は、「幻想御手」の脳波パターンの秘密をつきとめ、そこから浮かび上がってきたのが木山春生。協力者であり専門家の木山でなく、違うところから情報を手に入れたところで、もしや、という感じはありました。その前にも、「共感覚性」のことで、木山が気づかないというところで、あれ?という感じもありましたし。そういう点では、伏線はばっちりという感じですかね。それにしても、初春、好奇心と自分の手で佐天を救いたいという思いから、木山の近くにいたのが・・・。初春を人質にした木山ですが、車でどこへ向かおうとしているのでしょう。美琴たちが、木山に目を付けていることもしらないだろうし。ただ、人質になった初春が、木山の前では弱さを見せなかったのは、カッコよかったですよ。

「幻想御手」を作り上げた木山、彼女、どういう目的で行動していたのですかね。ネットワーク云々とかの話もあったし、自らに多くの人の能力を組み入れたいという思いがあったのかな。そんな感じはしますけど。それにしても、なぜ、という感じはあります。そういえば、今回、パソコン関係の話もありましたが、そういうことに疎い自分にはよくわからなかったなぁ。「幻想御手」がネットワーク的なものを目指している、ということがわかればいいのかな、という感じで捉えていますけどね。さて、次回は、ついに本性をあらわす木山に、美琴が対峙する、という話になるのかな。どんな話になるのか、次回も楽しみにしてますよ。

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